2024年8月6日、パラリンピック・アーチェリー選手が誹謗中傷で賠償請求を受けました。
賠償請求を受けたのはパラリンピック・アーチェリー日本代表の重定知佳選手。
重定知佳選手は、賠償請求を受けてパリパラリンピックの出場を辞退することも発表しました。
そこで今回は
✓パラリンピック・アーチェリー選手が誹謗中傷で賠償請求?
✓パラリンピック・アーチェリーの重定知佳はどんな人?
✓パラリンピック・アーチェリーで誹謗中傷を受けた小野寺朝子の反応は?
✓パラリンピック・アーチェリーの重定知佳の今後は?
✓パラリンピック・アーチェリー選手の誹謗中傷に世間の声は?
これらについて、1つずつ解説していきましょう。
パラリンピック・アーチェリー選手が誹謗中傷で賠償請求?
パラリンピック・アーチェリー選手が誹謗中傷を行ったとして、裁判所から賠償請求を受けました。
パラリンピックのアーチェリー選手で誹謗中傷を行ったのは、重定知佳選手。
重定知佳選手は同じパラリンピック・アーチェリーの小野寺朝子選手に対し、名誉を傷つけるような誹謗中傷を行ったそうです。
重定知佳選手が小野寺朝子選手に対して行った誹謗中傷の内容は、どんなものでしょうか?
2021年1月、小野寺朝子選手のブログに
「代表入りも無理なの気付きませんか?」
「ルールを守るのは最低限のマナー」
などの投稿が匿名でありました。
誹謗中傷を受けた小野寺朝子選手は、翌年に書き込みをした人物を特定するため開示請求することに。
開示請求の結果、書き込みをしたのは重定知佳選手だと判明しました。
「パラリンピックのアーチェリー選手が誹謗中傷の書き込みをしていた」と聞いて驚きましたが、まさか書き込み主が重定知佳選手だったなんて…
重定知佳選手は、小野寺朝子選手の名誉を傷つけたとして124万円の賠償請求を受けました。
その後、重定知佳選手は自身の軽率な投稿で小野寺朝子選手を傷つけてしまったことを謝罪。
そして責任を取るためか、重定知佳選手はパラリンピックの出場を辞退しました。
重定知佳が誹謗中傷をした理由は?
パラリンピック・アーチェリー選手が誹謗中傷をした理由は、重定知佳選手の嫉妬が原因だと言われています。
重定知佳選手は、2018年に行われた大会で小野寺朝子選手に負けています。
小野寺朝子選手の考えが正しければ、重定知佳選手は嫉妬がきっかけとなり誹謗中傷をしてしまったのかもしれません。
重定知佳が弁護士ドットコムに相談していたことが判明?
弁護士ドットコムというサイトに「誹謗中傷をしてしまい、相手から開示訴訟を起こされている」といった質問があり、この質問をしたのが重定知佳選手ではないかと噂されています。
弁護士ドットコムとは、無料で弁護士に法律相談ができるサイトです。
そして噂の原因となったのが、こちらのSNS投稿。
【悲報】
— ゆっくりドットコム (@yukkuridotcom2) August 7, 2024
パラアーチェリーの小野寺朝子選手をブログで誹謗中傷した重定知佳選手と思わしき弁護士ドットコムの相談書き込みが発掘されてしまうhttps://t.co/8VjZDPDJxg pic.twitter.com/Y6U6wNXRXv
Xの投稿に貼られた弁護士ドットコムの内容を見てみると
・情報開示訴訟を起こされたこと
・相談者はパラアスリートのブログに悪口を書き込んだ
・悪口の内容は「あなたは椅子で競技をするカテゴリーなのに、車いすで出場していてルール違反だ」といったもの
・「開示拒否は無理か」「裁判になれば敗訴するか」「弁護士に依頼した方が良いか」を教えてほしい
と書かれていました。
弁護士ドットコムに投稿された相談の内容から「重定知佳選手が相談したものでは?」と噂された様子。
しかし、投稿内容をみると重定知佳選手が小野寺朝子選手に対して行った誹謗中傷の内容と似ていますね。
では、重定知佳選手と思われる人物が書き込んだ「ルール違反」というものは一体どんなものか詳しくみてみましょう。
そもそもパラリンピックで行われる競技は、障害の程度によってクラスが分かれます。
・W1クラス:車いす使用(四肢の障害)
・W2クラス:車いす使用(下半身まひなど)
・STクラス:立位、もしくは椅子使用(上肢もしくは下肢障害)
重定知佳選手は歩行が困難で車いすを使用しているため、クラスはW2。
一方の小野寺朝子選手はリハビリの成果もあり、車いすなしで歩行が可能だそうです。
大学卒業後の24歳の時に脊髄損傷で、医師から「一生車いすかも」と告知されたが、歩行訓練と上半身筋力アップで27歳には車いすなしで歩行が可能なまでに回復。
小野寺朝子選手が車いすなしで歩行可能なのであれば、小野寺朝子選手のクラスはSTかな?とも思いますね。
しかし、過去の大会をみると重定知佳選手と小野寺朝子選手は同じクラスで競技をしています。
こちらは、2021年12月に行われたアーチェリーの大会の写真(2つめの投稿を参照)
11/28フェニックス大阪大会
— 日本身体障害者アーチェリー連盟(パラアーチェリー・JPAF)公式 (@para_archeryjpn) December 18, 2021
リカーブ女子
🎉1位 重定 知佳(福岡県・林テレンプ(株))
🎉2位 小野寺 朝子(東京都)
🎉3位 青木 辰子(長野県・長野県障害者アーチェリー協会) pic.twitter.com/N8O7L1YFP5
2つ目の投稿にある写真には、重定知佳選手と小野寺朝子選手が写っています。
写真の真ん中にいる車いすに乗る女性が重定知佳選手で、左で立っている女性が小野寺朝子選手。
小野寺朝子選手は車いすに乗っていませんが、重定知佳選手と同じクラスで試合をしたことがわかります。
重定知佳選手は「なぜ車いすを使用していないのに同じクラスで試合をしているんだろう?」と疑問に感じたのかもしれません。
2人のクラス分けについては確かに疑問が残りそうですね。
しかしクラス分けに不満があったのなら、まずは協会側に相談した方が良かったです。
パラリンピック・アーチェリーの重定知佳はどんな人?
パラリンピック・アーチェリーの重定知佳選手は、元々車いすテニスの選手です。
重定知佳選手は、中学2年生のときに両足がマヒする難病が発覚。
重定知佳選手が患った難病は「HTLV-1関連脊髄症」でした。
「HTLV-1関連脊髄症」とは…
脊髄が慢性の炎症により損傷し、歩行障害や排尿排便障害を発症。
進行性の難病で、日本の難病疾患にも指定されています。
重定知佳選手は病気発覚後、外出する機会も減っていたそうです。
そのことを気にかけてくれた会社の同僚が、車いすテニスに誘ってくれたそう。
引きこもっていた重定知佳選手を、外の世界に連れ出してくれたようですね。
重定知佳選手は、同僚の誘いをきっかけに20歳の時に車いすテニスを始めました。
しかし車いすテニスではパラリンピック出場には至らず、2013年に車いすテニスを引退。
そして重定知佳選手は、2015年からアーチェリーを始めています。
アーチェリーを始めてわずか2年、第46回日本身体障害者アーチェリー選手権大会リカーブ女子で1位を獲得しました。
2020年東京パラリンピックでは、女子リカーブ個人7位に入賞。
そして2024年パリパラリンピックでは、メダル獲得も期待されていました。
パリパラリンピックではメダルも期待されていたんですね。
重定知佳選手には、自身の人生や競技人生をもっと大切に考えてほしかったです。
パラリンピック・アーチェリーで誹謗中傷を受けた小野寺朝子の反応は?
同じパラリンピックのアーチェリー選手が誹謗中傷の書き込みをしていたことを知った小野寺朝子選手は「信じられないし間違いだ」と思ったそうです。
小野寺朝子選手にとって重定知佳選手は
という思いがありました。
尊敬していた選手がなぜ自分を誹謗中傷するのか、信じられなかったそうです。
その後、小野寺朝子選手は日本身体障害者アーチェリー連盟に連絡して重定知佳選手の懲戒請求を行いました。
しかし重定知佳選手からは謝罪もなく、その後も大会に出場していたことで刑事告訴から民事訴訟に切り替えることに。
小野寺朝子選手が起こした裁判では
とされ、重定知佳選手は賠償請求されました。
これに対し小野寺朝子選手は
とコメントしています。
パラリンピック・アーチェリーの重定知佳の今後は?
パラリンピック・アーチェリーの重定知佳選手の今後にも、大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。
重定知佳選手は、2020東京パラリンピックに出場し今回のパリパラリンピックにも出場予定でした。
しかし誹謗中傷を行い、他選手の名誉を傷つけたとして賠償請求を受けています。
パリパラリンピックでは「金メダルを獲りに行く」と意気込んでいた重定知佳選手。
誹謗中傷という過ちを犯したことで、夢が叶わなくなってしまいましたね。
きっと今後の選手生活にも影響が出てくるのではないでしょうか。
パラリンピック・アーチェリー選手の誹謗中傷に世間の声は?
パラリンピック・アーチェリー選手の誹謗中傷に対しての世間の声を集めてみました。
・卑劣
・誹謗中傷を平気でする重定知佳選手はスポーツに向いていない
・犯罪行為をした重定知佳選手は、パラリンピックに出るべきではない
このようにパラリンピック・アーチェリー選手の誹謗中傷に対して、かなり厳しい声が上がっていました。
重定知佳選手の一件が判明した時期は、パリオリンピックで選手に対して誹謗中傷があり問題視されていた時期。
また同じころユーチューバータレントのフワちゃんが、お笑いタレントやす子さんに対してSNSで誹謗中傷を行い芸能活動の休止をしています。
フワちゃんが芸能活動休止したように、重定知佳選手の今後の活動もかなり厳しいものになるのではないでしょうか。
人を傷つける誹謗中傷は「軽率な行動だった」では済まされないことです。
1人1人が言動に責任を持ち、世の中から誹謗中傷がなくなればいいですね。